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  5. 研究系 畜産グループ H・T

獣医師の知見を活かして
牛が人類と共生できる世界を目指します

総合研究所 農業研究領域 畜産グループ

2022年入社/東京都出身(中途入社)

H・Tさん

※所属・肩書は当時のものです

これまでのキャリア
2022年
総合研究所 農業研究領域 畜産グループ

インタビュー

【現在の仕事内容】
牛の飼料や飼養技術、生産力向上に関わる研究開発を担当

現在の業務内容を教えてください。

牛が健康を損なわずに牛乳をたくさん出せるような配合飼料や牛の健康を手助けするサプリメントの研究開発を行っております。また、牛が健康に長く暮らせるような飼い方であったり、効率よく繁殖するための技術の研究も行っております。
臨床獣医師として牛の治療や繁殖のサポートを行ってきた経験があるため、病気や生態に関する知見を当社においても活かせるよう日々研究開発に取り組んでいます。
また、当社営業部門に同行して当社飼料製品ユーザーの牛の状態を観察したり、血液検査を行ってアドバイスをすることもあります。

【ニッテンに興味を持ったきっかけ】
馴染みのある土地で獣医師としての知識と経験を活かしたい

就職活動時にニッテンに興味を持ったきっかけは何でしたか?

前職では道内の別地域に住んでいましたが、いつかまた大学時代を過ごした帯広に戻って働きたいという思いがあり、そんな中帯広で獣医師としての知識と経験を活かして勤務できる当社研究員の募集を見つけ応募に至りました。
牛が病気になるということにおいては、人間も同様ですが食べ物が大きく影響し、牛の健康や効率の良い繁殖にも餌が基本となります。治療できる牛は1頭ずつになりますが、餌を通じて牛の健康を管理するとなると1つの牛舎でも100頭規模、北海道で言うと数十万頭規模の牛の健康を管理することも可能で、1つの仕事でよりたくさんの牛の健康を良くすることが出来る可能性があるというのが魅力的で新たに転職に踏み切りました。

【仕事で大切にしていること】
試行錯誤を繰り返しながら少しずつでも前進

日々の仕事で心がけていること・大切にしていることを教えてください。

常にアンテナを拡げて、様々な情報を吸収するようにしています。研究業務なのでどちらかというと上手くいかないことの方が多いですが、そこで悩んでいても時間ばかりが過ぎてしまうので、方法や見方を変えるなどの試行錯誤を繰り返しながら少しずつでも前進するように心がけています。
また、上手くいかなかった案件が、自分の突如のひらめきや同僚からのアドバイスで軌道に乗ったり、成功につながるときにやりがいを感じます。関係のないことをしているときにこそ突然アイデアが浮かぶこともありますし、上手く周りに頼りつつ考えすぎないことも大切だと思っています。

【苦労したことや大変な点】
過去の文献通りに実験を行っても同じような結果は出ない

仕事をするうえで大変な点や苦労したことはありますか?

自分で立案した研究はもちろんのこと、すでに知られている方法でさえ、同じように実験をしても上手く結果が出ないことです。というのも過去の文献通りに実験を行っても牛自体も違いますし飼っている環境も違うため、そこに自分なりのアレンジを加えていかないと同じような結果が出ないことが多いです。具体例として、牛のメタンガスを計測するために色々と文献を読みましたが、費用や規模の問題から思い通りの実験が出来ずにいました。その際に自分で測定装置を手作りし測定することが可能になりました。
難しい機械ではありませんが小さい頃から工作が好きだったので、そういった獣医的知見以外の特技を実験に活かし結果を出すことが出来たのは非常に達成感がありました。

【ニッテンならではの強み】
てん菜を余すことなく有効活用し、牛の飼料を製造

業務を行う上でニッテンならではの強みだと感じるのはどんな点ですか?

てん菜から砂糖を作る過程で得られる副産物や、製糖技術を生かした素材を原料として、牛の飼料を製造しているのは独自性であり強みだと感じます。ビートパルプに関しては牧草などの粗飼料とトウモロコシなどの穀物を使った配合飼料との中間的性質があり、好んで食べる牛も多いです。SDGsの観点からも、作ったものを余さず使うというのは環境への貢献度が高いと思います。

【将来の展望】
すべての牛たちが健康に長生きできるような研究、製品開発を

将来はどのように成長していきたいと考えていますか?

近年、地球温暖化防止の観点から、牛のゲップや牛の飼育自体が問題視されるような論調がありますが、牛は我々人間に乳製品や牛肉など貴重な蛋白源を供給してくれる生き物であるので、牛が悪者にされないように、環境問題を解決しつつ日本中、あるいは世界中の牛たちが健康に長生きできるような研究や、製品開発を行っていきたいと思います。

代表的な1日のスケジュール

8:00

出社・メール確認

8:30

研究所や清川農場での研究業務

13:00

研究所での研究業務やデスクワーク

16:45

退社

求職者の皆さんへメッセージ

自分が好きな研究だけ出来る訳ではなく、会社から与えられるテーマもあるので、好奇心旺盛かつ1つのことだけでなく色々なことに興味を持てる方にはぜひ来てほしいと思います。
また、研究はチームでやる仕事なのでコミュニケーションを取りながら自分の意見も言える方には向いていると思います。
当社には実験農場があり実際に牛がいるので、牛が好きな人、牛を健康にしたいと思っている方を歓迎します。
当社研究所については、若い研究員が多いこともあり、雰囲気が明るく、違う分野でもグループ間の垣根を越えて情報交換や意見交換が活発に行われています。自分自身も若い方から教わることがよくありとても刺激を受けていますので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

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