砂糖の9不思議

砂糖の効用

 砂糖は、「食べ物に甘みをつけるため」使うものだと、思っていませんか?いいえ、それだけでは、ありません。砂糖は、色々と不思議な力をもっています。砂糖の代表的な働きは、次のとおりですが、昔からこれらの機能を上手に使いこなしていたことがわかります。

親水性 肉に砂糖をもみこむと、砂糖が、たんぱく質(コラーゲン)と水分とを結びつけて、 肉を柔らかくする働きがあります。
泡の安定 卵白に砂糖を加えて泡立てると、砂糖が卵白の中の水分と結びついて、 しっかりとした泡のメレンゲとなります。
浸透性 果実酒をつくるときに、砂糖を加えるのは、砂糖の浸透圧で、 フルーツの香りと味を引き出すためです。
ゼリー化 ジャムをつくるとき、砂糖を加えるのは、くだものに含まれているペクチンを ゼリー化するためです。
でんぷんの老化防止 すし飯に砂糖を加えると、固くなりません。 砂糖には、でんぷんをしっとりと柔らかく保つ働きがあるからです。
発酵の促進と メイラード反応 砂糖は、イーストの発酵を活発にし、パンをふっくらさせます。
温度による変化 約105℃でシロップ、約115℃でフォンダン、160~165℃でべっこう飴、 195℃以上でカラメルになります。
脂肪の酸化防止 ケーキやクッキーのバター風味は、砂糖に守られています。
防腐性 砂糖は、カビや細菌の繁殖に必要な水分と結びついて、繁殖できないようにします。