てん菜研究

てん菜栽培の基盤づくり

北海道の基幹畑作品目であるてん菜のさらなる安定生産を目指し、てん菜にも環境や生産者にも寄り添えるよう、ラボからフィールドまで様々な研究を行っています。

てん菜新品種の開発

今から150年前、北海道で初めて栽培して収穫できたてん菜は、1ヘクタールあたりわずか15トン。新品種の導入や、紙筒移植栽培などの新技術の開発、そして生産者のたゆまぬ努力で、現在は1ヘクタールあたりおよそ70トンものてん菜を収穫できるようになりました。
当社は、長年にわたり海外の種子メーカーと提携し、自社農場で精緻な栽培試験を行い、数多くの候補の中から北海道の気候風土に合い、砂糖の生産性に優れ、病気にも強い品種を選抜し導入してきました。また2022年には、遺伝子組換えでない除草剤耐性品種が優良品種の認定を受け、より一層の省人省力化を生産者に提案できるよう、品種の充実を図っています。

てん菜  品種  収量  糖分  耐病性

新しい栽培技術の開発

耐病性や除草剤耐性品種の導入に合わせて、農薬の散布回数や労働時間を削減する栽培法の開発に取り組んでいます。
また、減肥・減農薬につながる資材(バイオスティミュラントなど)の活用などにも取り組み、環境にとってもフレンドリーな栽培技術を目指しています。

てん菜 病害虫防除  耐病性 栽培技術開発

病害のDNA診断技術

てん菜を栽培していると、カビやウイルスなどによる様々な病気が発生します。これらの拡大を抑制するには、迅速かつ正確に病原を特定し、適切な対応をとることが重要です。当社では、発病したてん菜の組織や土壌から、病原のDNAを検出する新技術の研究を進めています。新技術は、てん菜の安定生産に寄与します。

てん菜   病害虫防除  DNA診断  省力栽培    

スマート農業技術の検討

現在、情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業が普及しつつあります。当社でもドローンによる農薬散布や、画像解析による病害虫の発生や被害程度を推定する技術などの研究に取り組んでいます。
てん菜栽培にスマート農業技術を導入し、作業の省人省力化や農薬、化学肥料の使用量低減に向けた取り組みを進めていきます。

てん菜  ICT  スマート農業  病気予察  省力化

研究領域紹介

畑から、食卓へ。

てん菜産業のパイオニア