持続可能な農業への貢献
昨今の環境や社会における大きな変化に対応し、企業として今後も更なる発展をし続けるため、従来の企業活動の継続のみならず、 環境課題、社会課題の解決に繋がる技術・新商品の開発に力も入れ、持続可能な農業へ貢献します。
2023年度は、減農薬・省人・省力化に向けたてん菜種子導入や農業資機材の普及に努め(概ね目標を達成し)ております。また、酪農におけるアニマルウエルフェアを考えた牛の健康維持に貢献する商品もリリースしております。
2024年度は、気候変動に対応したてん菜の品種開発に向けた試験やてん菜のバイオリファイナリー共同研究の実施などにも取り組んでまいります。
2024年度取組みは以下のとおりです。2024年度目標、2023年度実績の詳細については、下欄PDFもご覧ください。
安定的な原料てん菜の確保
■ 気候変動に対応したてん菜の栽培技術・品種の開発
高温下でも安定的に栽培できる技術の開発、高い耐病性やストレス耐性を有する品種の開発を行う
主な取り組み | 評価指標 | 目標 | ||
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2024年度 | 2027年度 | 2030年度 | ||
・高糖分型耐病性品種の開発 | - | 優良品種登録や実用化に向けた 試験を開始 |
新品種の栽培開始 後継品種の開発 |
需要に応じた新品種の 普及 後継品種の開発 |
・植物内生菌(エンドファイト)を利用した栽培技術の開発 | - | 耐暑性の評価に向けた 栽培試験を開始 |
実証レベルでの試験を 開始 |
技術普及に向けた試験 栽培開始 |
減農薬・減肥料・スマート農業
■ 原料てん菜における減農薬・減肥料・スマート農業等による省人省力化
減肥料・減農薬・省人省力化に繋がるてん菜品種や栽培技術の導入
主な取り組み | 評価指標 | 目標 | ||
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2024年度 | 2027年度 | 2030年度 | ||
・直播導入の推進による化学肥料施肥量の削減 ・除草時間短縮に寄与する除草剤耐性品種の導入 ・病害抵抗性の高い品種の導入と抵抗性を活用した防除体系の導入 ・不耕起栽培や病虫害に対する遺伝子検診 ・センシング防除等の 導入 |
・化学肥料使用量 削減率 (2016年度比) |
3% | 5% | 10% |
・農薬使用量(費用) 削減率 (2019年度比) |
1% | 7% (除草剤抵抗性品種・ 病害抵抗性品種を作付面積の10%に導入) |
10% | |
・耕起・防除・除草に関わる投下労働時間 削減率(2019年度比) |
3% | 8% (除草剤抵抗性品種・ 病害抵抗性品種を作付面積の10%に導入に 加え、省力技術の 普及) |
20% | |
・栽培における炭酸 ガス直接排出量削減率 (2019年度比) |
2% |
4% (除草剤抵抗性品種・ 病害抵抗性、品種を 作付面積の10%に導入に加え、省力技術の 普及) |
5% |
当社の研究部門により開発された農業資機材の普及により、農業の省人省力省作業化を図る
主な取り組み | 評価指標 | 目標 | ||
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2024年度 | 2027年度 | 2030年度 | ||
・トラクタ装着型のひっぱりくん🄬 の拡販 ※植付労力削減効果 白ネギ:7割削減 (簡易移植機ひっぱりくん🄬 比) らっきょう:6割削減(慣行植付比) |
トラクタ装着型の ひっぱりくん🄬販売 (普及)台数 |
45台 | 80台 | 100台 (累計600台) |
・ビート移植機を応用した野菜作(チコリ等)への紙筒利用 | - |
国内試験機関との 開始 |
4,000ケース | チコリ以外も展開 |
てん菜を原料とした用途開発・新製品の開発
■ 『持続可能なてん菜産業』実現のため、CO2吸収能力の高いてん菜を原料とした用途開発・新製品の開発
てん菜からバイオリファイナリーを行う技術の研究開発
主な取り組み | 評価指標 | 目標 | ||
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2024年度 | 2027年度 | 2030年度 | ||
・バイオリファイナリー研究 | - | 共同研究実施 | 事業化 | 事業化拡大 |
有機農業への貢献
■ 有機農業を視野に入れた製品群・栽培方法を開発・製造し、国内外に普及させる
有機農業に対応する商品や栽培方法の国内外への普及を図る
主な取り組み | 評価指標 | 目標 | ||
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2024年度 | 2027年度 | 2030年度 | ||
・「ニッテン液肥GB」、その他有機資材対応商品の開発・販売 ・「ニッテン液肥GB」の新用途開発 ・「ニッテン液肥GB」の販売先・販売ルートの拡大 |
「ニッテン液肥GB」の国内外販売数量 | 38t | 46t | 500t |
・米国における有機資材の基準を満たす「チェーンポット®」の普及 ・欧州の企業との共同開発契約の下、有機対応紙筒の開発 ・欧州や米国での有機認証の取得 ・海外向けHP開設に よる知名度の向上 |
- |
麻混抄紙による 試験機関との 有機栽培 推進 |
9,000ケース |
有機認証 普及促進 |
牛の長命連産
■ 牛の健康に良い飼料を開発・製造し、牛の長命連産に寄与する
牛の長命連産を可能にする飼料の開発に取り組む
主な取り組み | 評価指標 | 目標 | ||
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2024年度 | 2027年度 | 2030年度 | ||
・新製品開発 ・開発研究成果を公表(学会発表/特許取得等) |
製品上市数 |
2023年度に上市した |
5年間で2製品以上 | 8年間で4製品以上 |