てん菜の花っていつ咲くの?

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てん菜の開花時期

てん菜は二年生の植物ですので、冬を越えた2年目に“とう立ち(花を咲かせる茎が伸びること)”し、7月上旬から中旬に、小さな黄色い花をつけます。花をよく観察すると、花粉や花の中心が黄色、花自体は緑色をしています。ごつごつとした花を茎にびっしりと付け、茎は上へ上へと生長します。

てん菜の花の特徴

てん菜は風媒花(ふうばいか)です。風媒花とは一般的に、風に飛ばされやすいさらさらした花粉を持っていて、風で運ばれてきた花粉で受粉し、種を作り子孫を増やす花です。そのため、花粉を運んでくれる虫を惹きつける必要がありませんので、美しい花びら・良い香り・蜜腺などをもっていません。てん菜にも蜜腺と思われるものはありますが、蜜は出ていないと考えられています。しかし、虫(とくにアブラムシ)はかなり集まってきます。臭いに対する感覚は、人それぞれですので、何とも表現できませんが、花からはフワッと「独特な香り」がします。

種子について

もちろん実もなります。てん菜の種子そのものです。てん菜の種子は堅いコルク質で覆われていますので、人間も他の動物も食べられないといわれています。しかし、てん菜の種子を生産している畑ではなぜか野鳥(カワラヒワ)が食べにきて、ひどく悩まされた経験があるそうです。また、てん菜の種をまいた後にネズミに掘り起こされ、上手に中身だけ食べられてしまったこともありました。



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畑から、食卓へ。

てん菜産業のパイオニア