資源の有効活用

砂糖をはじめとする製品をお届けする当社にとって、資源やエネルギーの利用は必要不可欠です。工場で使用する資源の循環利用や廃棄物の削減、各工程での効率化、「省エネ」「省人」「省力」に繋がる活動を通じ、限りある資源の有効活用に努めてまいります。

産業副産物の有価物利用

■ 各工場・各事業所から排出される産業副産物の有価物利用促進(資源の循環利用)

各工場・各事業所から排出される産業副産物の再利用等を行い、資源の循環利用を促進

主な取り組み 評価指標 目標
2025年度 2027年度 2030年度
・ライムケーキ(炭酸カルシウムを主成分とする製糖副産物)を土壌改良剤として農地に還元
・石炭灰をセメント原料等として有効利用
産業副産物の有効
利用率
95%以上 95%以上 95%以上


 《ライムケーキの再利用により資源の循環利用》

てん菜からの製糖工程で生じる副産物としてライムケーキがあります。
主成分は炭酸カルシウムで、アルカリ分を豊富に含むため、土壌改良剤として農地に還元しております。
また、てん菜由来の有機質やミネラルなども含有するため、一般的な炭酸カルシウム肥料と比べ、より一層の効果が期待できます。
今後もSDGsの観点からも循環利用を継続してまいります。
ライムケーキの再利用により資源の循環利用土壌改良剤を農地に散布している様子

水資源使用量削減

■ 各工場・各事業所における水資源使用量を削減

各工場における製造工程等で使用する水資源の利用を削減

主な取り組み 評価指標 目標
2025年度 2027年度 2030年度
・冷却塔導入による工業用水の有効利用 取水量削減率
(2013年度比)
10% 10% 10%
・原料てん菜貯蔵パイル(貯蔵堆積場)での散水を削減 取水量削減率
(2020年度比)
50% 70% 100%

省エネ・省人省力・省資源

■ 原料輸送から販売において、効率化を目指し、省エネ・省人省力・省資源を図る

原料や製品の輸送過程における効率化を促進

主な取り組み 評価指標 目標
2025年度 2027年度 2030年度
・原料輸送車の1台当たりの輸送量増加 大型車両割合 50% 55% 60%
・工場への直接搬入を増やし、構内搬送の削減 原料の直接搬入割合 78% 80% 82%


 《貯蔵原料の品質管理の省力化》

効率的な製糖を行うため原料てん菜の品質管理が重要であり、特に堆積している原料(てん菜)の状態を知るための温度管理が重要となります。
しかし、堆積原料の検温はとても時間のかかる作業のため、無線の温度計を導入することで事務所のパソコン等から瞬時に温度のログを確認することができるようになり、労力の削減につながっております。
※北海道電子機器株式会社製
貯蔵原料の品質管理の省力化 貯蔵原料の品質管理の省力化 貯蔵原料の品質管理の省力化


 《スマートフォンの体積測定用アプリを活用した、原料堆積重量の測定(省力)》

製糖所に運ばれる前に生産者の貯蔵場に堆積貯蔵されている原料について、重量測定の省力化を進めております。
現状は、当社社員が堆積物をメジャー等を用いた手作業で測定しており、労力的に厳しく、正確な測定には経験と熟練を要する作業です。
そこで、体積測定アプリを使用したスマートフォンによる省力で精度の高い方法の開発を進めております。
現在試験しているアプリでは、平均約4%の誤差となっております。
 
参考:写真は由仁町で計測した貯蔵原料
スマートフォンの体積測定用アプリを活用した、原料堆積重量の測定測定対象であるてん菜貯蔵堆積原料

各事業所における資源の循環利用や従業員の意識浸透を促進


 《できるところから、資源の有効利用、省資源》

各事業所で、掲示板による周知やリサイクルBOXの設置などを進め節水、節電、クリアファイルの再利用など、資源を無駄にしない意識を啓発し、小さなことでも自分たちでできる取り組みを推進しております。 資源の有効利用、省資源 資源の有効利用、省資源 資源の有効利用、省資源

脱・省プラスチック

■ 当社製品に使用されるプラスチック・ビニールなどの包装容器類について、削減並びに代替資材類の使用を目指す

砂糖製品の包装資材の見直しや、当社で開発した紙製育苗鉢の普及により、脱プラ意識の向上を促進する

主な取り組み 評価指標 目標
2025年度 2027年度 2030年度
・砂糖製品へのバイオポリエチレンの採用 - バイオマス10%包装品の
採用を拡大
家庭用小袋の全面移行
業務用製品の包装資材の見直し
業務用製品への環境
素材の導入


 《「北海道まろやかてんさい糖」包材にバイオマス素材を採用》

「北海道まろやかてんさい糖」のパッケージには、環境にやさしいバイオマス製品を採用しております。
バイオマス製品は再生可能な植物資源を原料の一部に使用し、従来のプラスチック素材に比べて環境負荷が低い素材です。
これからも地球にやさしい包装資材の採用を拡大して参ります。
「北海道まろやかてんさい糖」包材にバイオマス素材を採用 「北海道まろやかてんさい糖」包材にバイオマス素材を採用


 《紙筒製品の普及による脱プラ意識の向上(ホームページ・SNS拡充)》

当社が開発した紙製育苗鉢の普及による脱プラ意識向上について、ホームページやSNSを活用した製品認知度の向上や新規顧客の開拓にあわせて取り組んでおります。
「インスタグラム」では、紙筒製品の使用事例を紹介しております。
ホームページ・SNS拡充紙筒インスタグラム

マテリアリティと推進体制

サステナビリティの取組み

畑から、食卓へ。

てん菜産業のパイオニア