ラフィノースって何?

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植物が作るオリゴ糖

ラフィノースはてん菜から得られる代表的なオリゴ糖で、ショ糖にガラクトースが付いた形をしています。

また、ラフィノースは様々な植物に含まれていることが知られており、一般的にストレス耐性に関与していると考えられています。実際、てん菜から見つかったラフィノース合成酵素の遺伝子は、低温によく応答して発現が上昇することが明らかにされています。てん菜中のラフィノースは、収穫時には0.1%以下ですが、冬期の貯蔵中に増加して最大0.3%程度になります。

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ラフィノースの工業生産

てん菜中のラフィノースは砂糖とともに抽出され、その後ほとんど除去されずに結晶化工程まで持ち越され、糖蜜に移行する時には濃縮されてラフィノースの濃度は10%(固形分当たり)に達します。

ラフィノースは砂糖の結晶化を妨げる作用があり、糖蜜の粘度を増大させるため、ラフィノースをショ糖とガラクトースに分解する酵素を用いて砂糖の生産効率を上げる工程改善も行われていましたが、その後ラフィノースの有用性が明らかとなり、当社では糖蜜からラフィノースを分離精製して商品化しています。ラフィノースの工業規模での生産は当社が世界に先駆けて開始したものです。

※当社製品のより詳しい情報が知りたい方はこちらをご覧下さい。

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畑から、食卓へ。

てん菜産業のパイオニア