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微細藻類の従属栄養による高密度大量培養技術に関する共同研究

2022年6月30日

微細藻類の従属栄養による高密度大量培養技術に関する共同研究を開始します。
日本甜菜製糖株式会社(本社・東京都港区)は、農水省の「みどりの食料システム戦略」に呼応し、調達作物であるてん菜を原料とした全ての段階における効率化、低環境負荷の実現と、新たな製品開発を目指す「日甜アグリーン戦略」を策定し、取り組みを開始しております。
今般、東京大学・大学院新領域創成科学研究科と共同研究契約を締結し、同大学が取り組む「SAF(持続可能な航空機燃料)や食品機能性素材の原料として期待される微細藻類を、糖質資源から生産するための、従属栄養培養技術開発」に参画することといたしました。
当社では、糖蜜を栄養源に培養する製パン用イーストの製造・販売を行っており、これまで蓄積してきた糖蜜による培養技術を応用し、当社総合研究所(北海道帯広市)が東京大学と共同して、「微細藻類の従属栄養による高密度大量培養技術」の確立を目指した研究に取り組んでまいります。
なお、本件が今期(2023年3月期)業績に与える影響は軽微です。

共同研究課題:従属栄養培養による微細藻のバイオリファイナリーへの活用
共同研究先 :東京大学・大学院新領域創成科学研究科
実施期間  :2022年7月1日から2024年3月31日

注)藻類の従属栄養培養法とは
藻類(クロレラなど)に培養プールなどで光合成を行わせ、自らが栄養源を作りだして増殖させる培養方法を、独立栄養培養法と言います。
これに対して、培養タンクなどで糖を供給し(従属的に)増殖させる培養方法を、従属栄養培養法と言い、日照を確保するための面積や気象的制約がないといった利点があります。

※上記共同研究終了と現在の取組みについて(2024 年 9 月 30 日現在)
 上記東京大学との共同研究は 2024 年 3 月 31 日をもちまして、終了しております。
 糖蜜を栄養源に微細藻類を培養する技術について、一定の成果が得られたと受けとめております。
 現在は、糖蜜を栄養源とする「油脂酵母」と呼ばれる酵母によってSAFを生産する研究について神戸大学と共同で取り組んでおります。

畑から、食卓へ。

てん菜産業のパイオニア