日甜アグリーン戦略

 日本甜菜製糖グループは、「開拓者精神を貫き社会に貢献しよう。」の社是のもと、北海道農業の振興と我が国甘味資源の確保に努めてまいりました。当社では、既にサステナブルに配慮した研究・製品開発や、CO2低減のために再生可能エネルギーの導入も行っておりますが、今年から当社グループが目指す道標として「日甜アグリーン戦略」を掲げることとしました。「アグリーン」は「アグリカルチャー」と「グリーン」を掛け合わせた造語です。将来の当社事業の方向性として「てん菜糖業」から「てん菜産業」への飛躍を図ること、農業を基盤とした成長事業の展開を考えております。
 日本甜菜製糖グループは時代の流れに遅れることなく、この先も多くの方に支持され続ける企業グループを目指し、「チャレンジ」と「新しい価値の創造」に取り組んでまいります。

「日甜アグリーン戦略」(2022年1月策定)

1.調達作物・各種作物栽培方針 並びに 新たな製品開発方針

▶栽培作物中CO2 吸収能力の極めて高い“てん菜”を、引き続き当社事業の核とし、『持続可能なてん菜産業』実現のため、従来からの砂糖製造に加えて、てん菜を原料とした新たな製品・用途開発(健康食材・食品以外の素材開発など)を目指す。
▶原料てん菜および他作物の栽培方法において、減農薬・減肥料・省人省力化(スマート農業)を目指し、生産費を低減する。
▶有機農業を視野に入れた製品群・栽培方法を開発・製造し、内外に普及させる。
▶大量の炭素を長期間貯蔵する林業事業に当社技術(紙筒移植ほか)を活用し内外に普及させる。
▶牛の健康に良い飼料を開発・製造し、牛の長命連産を目指す。
▶メタン発生量を減少する家畜用飼料を開発・製造することを目指す。


2.生産から流通までの全工程における取り組み方針

▶原料輸送・貯蔵・製造・製品保管・製品輸送・販売において、効率化を目指し、省エネ・省人省力・省資材化を図り、製造費・販売費を低減する。


3.カーボンニュートラル・環境負荷低減の取り組み方針

▶各工場・各事業所・不動産事業等で使用する電力・燃料の脱炭素化を目指す。
▶各工場・各事業所から排出される産業副産物の有価物利用を促進(資源の循環利用)。
▶社用車、社用農業機械などの使用燃料の脱炭素化を目指す。
▶当社製品に使用される化石燃料由来のプラスチック・ビニールなどの包装・容器資材類について、削減並びに代替資材類の使用を目指す。