十勝のてん菜畑から北海道どさんこオリゴができるまで
見渡す限りに畑が広がる、北海道・十勝。ここで大切に育てられている作物の一つが、砂糖の原料となるてん菜です。
北海道どさんこオリゴは、北海道産てん菜の恵みを生かしてつくられています。てん菜の栽培から収穫、製糖、そしてオリゴ糖を含むシロップができるまで、その道のりを、ご紹介します。
北海道で育つ、砂糖の原料「てん菜」
砂糖の原料となるてん菜(ビート)は、「サトウダイコン」とも呼ばれ、日本では主に北海道で育てられています。見た目は大きなカブのようですが、実際はカブの仲間ではなく、ホウレンソウと同じヒユ科の植物です。
てん菜は冷涼な気候を好む作物で、北海道の涼しい気候や昼夜の寒暖差は、てん菜が育つのに適しています。春から秋にかけて畑で成長し、太陽の光を浴びた葉で糖分をつくりながら、その糖分を根に蓄えていきます。秋の収穫時期を迎えるころ、根に含まれる糖分はおよそ16%となります。
あまり知られていませんが、国内で生産される砂糖の約8割は、このてん菜からつくられています。北海道の広大な畑で育ったてん菜は、収穫後に工場へ運ばれ、私たちが普段使っている砂糖へと姿を変えていきます。
てん菜から砂糖ができるまで
畑で収穫されたてん菜は、畑で葉を切り落とし、糖分を蓄えている根部のみが工場へ運ばれます。土の中で育ったてん菜は、まず水できれいに洗われ、砂糖づくりへの第一歩を踏み出します。
洗浄されたてん菜は、糖分を取り出しやすくするため、細長く切られます。その姿はまるでフライドポテトのようです。では、ここからどのように糖分を取り出すのでしょうか。
実はサトウキビのように強く絞るのではなく、お湯を使って根に蓄えられた糖分をゆっくりと抽出します。そうすることで、糖分がお湯に溶け出し、甘い糖液が生まれます。しかし、この段階の糖液には、砂糖以外の成分も多く含まれています。そこで、石灰と炭酸ガスを加えて不純物を沈殿させ、さらにイオン交換樹脂を通すことで、糖液をきれいに整えます。
こうしてきれいになった糖液から、いよいよ砂糖の結晶をつくります。まず水分を蒸発させて濃縮し、さらに真空状態でじっくり煮詰めます。真空にするのは、通常より低い温度で煮詰め、糖液の着色などを抑えるためです。糖液の中に少しずつ白い結晶が育っていく様子は、砂糖づくりの大きな見どころです。
最後に、できた結晶と糖蜜を遠心力で分け、結晶を乾燥させると、私たちが普段目にする砂糖の完成です。畑で育ったてん菜が、いくつもの工程と工夫を経て、食卓で使われる砂糖へと姿を変えていきます。
※イラストは製造工程を分かりやすく表現したイメージです。実際の設備の形状とは異なります。
てん菜糖蜜からオリゴ糖へ
砂糖と分けられたてん菜糖蜜には、まだ糖分が含まれています。北海道どさんこオリゴは、このてん菜糖蜜を原料に、北海道・十勝清水町にある清水バイオ工場で製造しています。実はこの工場、日本で唯一ドライイーストを製造している工場でもあります。
工場に運ばれたてん菜糖蜜は、ここから酵素の力によって新たな姿へと変わっていきます。酵素を加えると、糖蜜に含まれる砂糖の一部がフラクトオリゴ糖に変化します。酵素が、砂糖を構成する糖のつながり方を組み替えてくれるのです。

こうしてフラクトオリゴ糖を含むようになった糖液は、ろ過などの工程できれいに整えられ、ほどよい濃さになるまで濃縮されます。これをボトルに充填・包装すると「北海道どさんこオリゴ」の完成です。
砂糖づくりから受け継いだてん菜糖蜜が、酵素の力によって、フラクトオリゴ糖を含むシロップへ。てん菜糖蜜由来ならではの香ばしい風味と、すっきりとしたやさしい甘さを楽しめる、北海道生まれの商品です。
てん菜の可能性を未来へ
てん菜糖蜜から、人々の健やかな暮らしに役立つ商品を。
「北海道どさんこオリゴ」には、てん菜の恵みに新たな価値を加え、毎日の食生活を通じて人々の健やかな暮らしに役立つ商品を届けたいという思いが込められています。
北海道で育まれたてん菜の可能性を引き出し、おいしさはもちろん、人々の毎日に寄り添う商品を生み出していく。こうしたものづくりへの姿勢は、ニッテンが掲げた「畑から、食卓へ。てん菜から広がる可能性を見いだし、人と環境にやさしいものづくりで、北海道、そして日本の未来に貢献します。」というパーパスにも通じています。
100年を超える歴史の中で培ってきた技術と知見を未来へつなぎながら、ニッテンはこれからも、てん菜の可能性を生かした新たな価値づくりに取り組んでいきます。
まとめ
てん菜からフラクトオリゴ糖がつくられることを、意外に感じた方もいらっしゃるかもしれません。北海道の畑で育ったてん菜は、砂糖になり、さらに製糖工程で得られるてん菜糖蜜から、酵素の力によりフラクトオリゴ糖を含むシロップへと生まれ変わります。
「北海道どさんこオリゴ」をご家庭でお使いになるとき、その向こうに広がる十勝のてん菜畑や、製品ができるまでの長い道のりを、少しだけ思い浮かべていただけたらうれしく思います。
