
ビートは二年生の植物ですので、冬を越えた二年目に「とうが立ち」、七月上旬から中旬に、小さな黄色い花をつけます。
菜の花にちょっと似ています。
ちなみに、サトウキビの花は、ススキのような白い花をつけます。

2年目の初夏、トウ立ちし開花直前のビート
残念ながら、ビートは風媒花(ふうばいか)です。
風媒花とは、風に飛ばされて受粉し、子孫を増やす花です。
風媒花は、一般的に花粉がさらさらして風にとびやすい特徴をもっていますが、虫を惹きつける必要がありませんので、美しい花べん・良い香り・蜜腺などをもっていません。
ビートにも蜜腺とおぼしきものは認められますが、蜜は出ていないと考えられています。
しかし、虫(とくにアブラムシ)はかなり集まってくるそうです。
アブラ虫が黄色い色を好むことや、かなり強い香りがあるからでしょうか。
砂糖を育てるシュガービートが蜜を出さないというのはチョット残念です。
臭いに対する感覚は、人それぞれですので、何とも表現できません。
まさに「独特の香り」という感じです。
某氏は、初めてその香りに触れたとき、グッ(●ラ●ラ)とする臭いだと表現しました・・
もちろん実もなります。
ビートの種子そのものです。

無数に咲いたビートの黄色い花、8月に実をつけます。
ビートの種は堅いコルク質で覆われていますので、人間も他の動物も食べられないといわれています。
しかし、江別市の種子畑では、なぜか野鳥(カワラヒワ)が食べにきて、ひどく悩まされた経験があるそうです。
日本では、野生化する心配はほとんどないと思います。
ヨーロッパでは、こぼれ種から雑草化したビート(ウィードビート)が問題となっています。
(平成13年12月)