
キシリトールは、キシロース(木糖)という糖に化学的処理で水素を添加することで、キシロースの化学構造の一部を変化させて作られています。
これとは少し違いますが、人工的に砂糖を作ることも可能です。
砂糖合成酵素(スクロースシンターゼ)いう酵素を利用し、果糖とブドウ糖から酵素的処理で砂糖を合成します。
しかし、反応効率、原料となる果糖とブドウ糖の費用、酵素の費用、分離工程などを考えると、現在市販されている砂糖よりも、非常に高価になってしまいます。これでは工業的に成り立ちません。
自然界で甜菜やサトウキビ等の植物は、非常に効率良くたくさんの砂糖を蓄積させる仕組みをもっています。ですから、植物にたくさん砂糖を作ってもらい、それを頂いた方が大量にコストも安く手に入るわけです。
このようなわけで、人工的に合成した砂糖は実際市販されていません。あくまでも、実験室レベルの話です。
精製工程と化学合成工程は、大きく違います。
砂糖は、植物が炭酸ガスと水を原料に太陽の光を使って作られた物質です。砂糖の精製工程は、砂糖の化学構造を全く変化させることなく、砂糖以外の不純物を取り除いて結晶化する操作です。
化学合成工程は、原料となる物質の化学構造を化学的処理や酵素的処理で変化させる操作を行います。
砂糖は、植物中にはじめから存在しているものを、きれいにして取り出しているだけです。
人工的に作られているという意味を、原料の物質の化学構造が変化しているととらえた場合は、酵素的処理も入りますが、ここでは化学的処理で作られているものを紹介します。