カロリーゼロの甘味料って?

カロリーゼロをうたった甘味料がありますが、本当なんでしょうか?

 実質的にカロリーゼロと言える甘味料は、大きく分けて二種類あります。一つ目は、甘味度が砂糖の数百倍以上あり、ごく微量で甘味できるもので、アスパルテーム、ステビア抽出物、サッカリンなどです。そして二つ目が、人体に吸収されるが、そのまま尿中に排出され、エネルギー源にならないもので、エリスリトールなどです。

何気なくカロリー、カロリーと言いますが、そもそもカロリーとはどういう意味ですか?

 一グラム(1cc)の水の温度を1℃上げるために必要な熱量がおよそ1カロリー(cal)です。ヒトは筋肉を動かしたり、血を作ったり、神経を機能させたり、生きていくために熱量が必要です。成人で一日におよそ2,000キロカロリーを食事からとる必要があります。ちなみに砂糖やデンプンは、一グラム当たり4キロカロリーの熱量があります。

缶ジュースなどを見ると、エネルギー量とカロリー量の両方が載っていることがありますが、 エネルギーとカロリーは違うのですか?

 熱量に関しては、国際的にエネルギー(ジュール、Jを単位とする)表示を使うように推奨されています。それを踏まえて日本国内でもジュール表示が併用されるようになりました。1カロリーは、4.184ジュールと定義されています。これまで非常に長い間、カロリー表示されていましたので、急にジュール表示にして消費者が迷わないように、併用しています。二つの表示とも「熱量」を表していることでは同じ意味です。

 

カロリーゼロの甘味料は自然界にも存在するのですか?

 ステビア甘味料は、キク科のステビアという植物の葉から抽出して作られています。エリスリトールは、酵素を使ってブドウ糖から合成されていますが、もともとメロン、スイカなどに微量含まれています。甘味料ではありませんが、私たちにとってなじみのある食物繊維も、ほとんど便として排出されてしまいますので、今のところカロリーゼロの食品として扱われています。